国家試験 / Exam Report
第40回管理栄養士国家試験
結果と本学の取り組みについて
今年度の結果を、正直にお伝えします
大学のホームページには、良い数字だけを載せているところも少なくありません。でも私たちは、今年度の結果をそのままお伝えすることが、皆さんへの誠実さだと考えています。
(第38・39回)
前2回(第38・39回)は83.9%で全国平均を上回っていました。今回はその水準を下回る結果となり、学科として真剣に受け止めています。
以下では、この結果の背景・原因・これからの取り組みを順にご説明します。
管理栄養士国家試験は、今、大きく変わっています
言い訳ではなく、背景としてお伝えします。
以前の試験は、「知識をどれだけ覚えているか」が中心でした。しかし近年は、「なぜそう考えるか」「その状況でどう判断するか」を問う問題が大きく増えています。
- 最新の国の政策や健康ガイドラインを読んで答える問題
- グラフや表のデータを見て、自分で計算・読み取る問題
- 「この状況で管理栄養士として何をすべきか」という判断力を問う問題
この変化に対応できた大学とそうでない大学で、今回は差が出ました。本学もその影響を受けています。この変化に正面から向き合うことが、私たちの出発点です。
なぜ、今回の結果になったか
学内で分析した3点をお伝えします。
試験の変化への対応が遅れた
これまでの対策は過去問中心で、毎年変わる国の政策・ガイドラインへの対応が十分でなかった。
グラフや数字を読む練習が不足していた
データを見て、計算して、「これは何を意味するのか」まで考える練習が足りなかった。
科目をつなげて考える力の育成
試験の後半30問は、複数の科目の知識を組み合わせて解く問題。各科目が連携した学びが必要で、ここに課題があった。
私たちが取り組むこと
先生たち全員で国家試験を分析し、
授業に生かすチームをつくりました
昨年度の結果を受け、2026年度から「国試戦略ワークグループ」を学科内に設置しました。教員全員が集まって試験の傾向を読み解き、「どう授業に生かすか」を継続的に議論する場です。対策講座の改善だけでなく、1年生の授業から国試につながる学びを設計することが、このチームの役割です。
国試対策の仕組みを作り直します
- 毎年変わる国の政策・ガイドラインを常にチェックし、対策に反映する
- 過去問だけでなく、教員が作るオリジナルの予測問題も対策講座に取り入れる
データを読んで考える練習を増やします
- グラフや統計を使った読み取り・計算の演習を授業に組み込む
- 「答えを出して終わり」ではなく、「それが何を意味するか」まで考える習慣をつける
科目をつなげて考える力を育てます
- 実際の場面を想定して複数の知識を組み合わせて解くグループ学習を導入
- 「一番適切な答えはどれか」を議論しながら考える授業を実施
一人ひとりに合わせたサポートを続けます
- 模擬試験の結果を「合計点」だけでなく、得意・苦手を分野別に詳しく分析
- ゼミ担任が一人ひとりの弱点に合わせた学習計画を一緒に立てる
学生は、こうやって成長しています
国家試験は確かに難しい。でも、合格した先輩たちの多くは、入学時から得意だったわけではありません。
生化学がどうしても苦手だった学生が、担任との面談を重ね、勉強の順番を変えたことで模擬試験の点数が大きく伸びた。
病院実習で患者さんと向き合うなかで「絶対に合格しなければ」という気持ちが芽生えた、という学生は少なくありません。
ゼミ仲間と問題を出し合い、教え合うことで、自分一人では気づかなかった理解の穴を埋めていく。それが本学のスタイルです。
更新情報・お問い合わせ
ワークグループの活動状況や取り組みの進捗を、このページで随時更新していきます。